涼しくなってきて、家庭菜園の作業量も減ってきました。今まで読めなかった本を読み始めようと思ったのですが、何から読んだらよいか迷います。「推理して観る」で取り上げた本の中で、水滸伝に登場する「扈三娘(こさんじょう)」の記述がありましたので、水滸伝が読みたくなり、本棚を探してようやく見つけた本を机の上に置いてから4ヶ月経ちました。水滸伝は、何度か読み始めましたが、その都度挫折しています。外国の翻訳小説は、名前を覚えるのが大変なので、なかなか先に進まないのですが、水滸伝の場合は108人もの豪傑が登場し、漢字の読みが難しいので難儀します。たまたま、新幹線で出掛ける用事があり、水滸伝を持って車内で読み始めたところ、案外読み進めることができ、先ほど漸く読み終えました。今回の水滸伝は、「ものがたり水滸伝」(著者:陳舜臣 発行所:朝日文庫)で一冊にまとめられているので、読みやすい本です。以前、挫折したのは読みやすいとされていた吉川英治の新・水滸伝全4巻でした。機会があれば、こちらも再挑戦してみたいと思います。水滸伝には、悪党がたくさん出てきますが、義理人情を持って梁山泊に結集して、腐敗した中央の権力に対抗していく物語です。興味のある方は、秋の夜長にどうぞ。中国小説としては、若い頃、「三国志」や「項羽と劉邦」を読みましたが、高校の漢文に出てくる登場人物や諺などが出てきて結構面白かった記憶があります。最近はアニメにもなっていますね。来年2026年に「幻想水滸伝」が放送予定のようです。アニメを見てから、小説を読むか、小説を読んでからアニメを見るかは任せますが、私は後者をお勧めします。想像力を鍛えるために。また、読み易いものから読んでみるのがコツです。その意図からするとアニメから先に見るのもよいか。