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小型化する

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世界は進化に満ちている」(著者:深野祐也 発行所:岩波書店)を紹介します。人間の行動環境によって遺伝子に変化が起きているようです。以下にその事例を上げておきます。

  • 人間が関与することにより変化する遺伝子: 漁業において漁獲量を安定化させるために、小さな魚を取らず大きな魚だけを捕獲するように規制をかけることがあります。これにより、魚が小型化に進化することが認められているようです。「より早く小型の状態で成熟して繁殖するようになる」ことがタラサケで確認されています。人のすることが、こんな形で自然界に影響を与えているのですね。
  • 環境により変化する遺伝子: 通常緑色の葉カタバミという雑草は、都市部では葉が赤くなるものが多いようです。ヒートストレスの影響だそうです。また、四葉のクローバーで有名なシロツメクサは、捕食者に食べられないように毒を作る個体がありますが、捕食者がいない都市部では弱毒化するようです。毒を作るエネルギーを省力化しています。植物にある毒は、自分を守るために作られていますが、時には有効な医薬品にもなりますね。シロツメクサは捕食者から傷をつけられるとシアン化水素を発生させるそうです。シロツメクサでネックレスを作ったり、草相撲をした経験ありませんか? この遊びでは、かなりストレスがシロツメクサにかかっているけれど、毒は大丈夫なのでしょうか? 私も小さい頃、草相撲などやりましたが、人間にとっては少ない量で問題ないかもしれなせん。

以前、「芽生える季節到来. 足元に何が?」の資料の中で、幸福のシンボルとされる四葉のクローバーは足で踏みつけられてになることによって生じるという話を取り上げました。この時も、シアン化水素を産生しているのでしょうか? 幸福は、のような関係なのでしょうか?  四葉のクローバー(再掲) → 四葉のクローバー

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