「腹八分目の生物学」(著者:小幡史朗 発行所:岩波書店)を紹介します。昔から、よく「腹八分目」ということを聞いてきました。食べ過ぎは良くない戒めとしてよく言われますね。本当かどうかの実証実験は古くから動物を用いて検討されてきました。資料をご覧ください。
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上述の本で登場する生き物について、調べてみました。十分調べ尽くしてはいませんが、食事(食餌)制限すると、寿命が長くなることが報告されています。細胞数が1個の酵母菌から数兆個のマカクザルまで、条件によって異なりますが20%〜最大100%まで寿命が延びています。食事制限の効果はありそうです。ヒトの場合は、条件が複雑なため食事制限が寿命を延ばすかどうかは確認されていません。ただ、血糖値、血圧、コレステロール値の改善、炎症反応の低下、代謝の改善、DNAの損傷修復能力の向上などの効果が認められたとする報告はあるようです。メタボと診断された方は特に、腹八分目にしておきましょうね。
上述の本に面白いことが書かれています。蚊は叩かれるリスク回避のため、血で満腹にせず腹八分目にするようです。 時折、血を吸い過ぎて重くなって高く飛べなく蚊がいますが。