一昨日4/27(日)9:00放映のNHKスペシャル「人体Ⅲ」「第1集 命の源 細胞内ワンダーランド」をご覧になりましたか? 冒頭に「ヒーラ細胞」が登場。HENRIETTA LACKSさんのがん細胞がまだ生きていて、全世界で実験用に使用されているようです。名前の一部をとって、「ヒーラ(HELA)細胞」と名付けられています。続いて「キネシン」が登場します。「微小管上を移動するタンパク質は歩く木のよう」で紹介した動画https://www.youtube.com/watch?v=9RUHJhskW00の足の部分ですね。この動画によると、キネシンは、ATP→ADP+エネルギー→ATPのようなサイクルを繰り返して動いています。次に、「糖質吸収に関わるタンパク質」について説明資料をまとめてみました。
資料はこちら → 人体Ⅲ_1
p.1 糖質吸収に関わるタンパク質は6種類あります。グルット4、トリスケロン、クラスリン、タグ、ユーエスピー25及びキネシンです。役割を下に記載しておきます。クラスリンの電子顕微鏡写真を見ると、サッカーボールの形状をしています。
p.2 グルット4の周りにトリスケロンが覆って、ちぎり取って、合図が来るまでタグで繋ぎ止められています。合図が出ると、ユーエスピー25がタグを切断します。
p.3 キネシンが結合します。キネシンは、微小管の上を歩くように移動して、グルット4を細胞表面まで運搬して固定します。左下は、微小管上を移動する小胞体、その右は、小胞体を微小管上を歩くキネシンの電子顕微鏡写真です。キネシンが鮮明に撮影されています。右下は、キネシンの動きをCGにしたもので、https://www.youtube.com/watch?v=9RUHJhskW00から引用しています。
p.4 「代謝マップ」です。京都大学・金久研究室のデータベースが基に作成されています。データベースの説明書がこちら→http://web.kuicr.kyoto-u.ac.jp/~kot/yakugaku/Kotera.pdfです。データベースはこちら→https://www.genome.jp/kegg/pathway.htmlです。