動特性については「情報は多いほどよいが、簡単に評価したい」、機能窓法については、「難しくない数式で説明」「窓は広い方がよい」「窓の枠が大事」「評価のコツ」のように何度も取り上げてきました。望大・望目・望小特性については「製造規格も品質損失で決める?」で説明しました。「品質工学は評価技術」と言われるほど、評価法は十分考慮する必要があります。評価法について、まとめてみました。
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動特性と静特性の2つに分類されます。望大・望目・望小特性は、右図のようにある信号Mにおける特性値を計測してSN比を算出し、黄色の塗り潰しのSN比の式を用います。計量値でない特性については(例えば点数)、点数の2乗の逆数を用いてSN比を算出します。
動特性は、信号因子に対して、N1及びN2の誤差因子での特性値を計測してSN比を算出します。機能窓法は、信号因子(エネルギー)の領域内で、特性値が適正となる上限値と下限値を求めて、その信号因子の比よりSN比を算出します。望大特性と望小特性の比とイメージしてもよいのではないかと思います。評価は、可能であれば、静特性よりも動特性あるいは機能窓法を用いる方が好ましいと考えます。