「眠れなくなるほど面白い 遺伝の話」(著者:安藤寿康 発行所:日本文芸社)を紹介します。昨日の話題も載っていました。「トンビが鷹を生む」って本当か?など気になる話題が満載です。気になる話題をネットで調べたりしてまとめます。環境により変えられる部分もありますので、遺伝だからと言って諦めないでくださいね。
資料はこちら → 遺伝その2
p.1 平均的な組み合わせの父母(➀の数がいずれも5)から生まれる子供で、➀の数は最大8から最小2まで生まれる可能性があります。出現確率としては約15%です。したがって、「トンビが鷹を生む」可能性は十分あり得るわけです。
p.2 実際の父母の身長分布と子供の身長分布を描いたヒストグラムです。若干子供の平均値が、大きいですが大きくはズレておりません。現時点での、子供の身長の推測値の算出式を載せておきます。最終項の2や13は今後の環境や食生活により変動する可能性があります。
上記以外で面白いトピックスは、
- 一卵性双生児の身体的性状の遺伝率は100%に近いですが、指紋は、相関係数0.98でわずかな差があります。現在の指紋認証システムの識別能力は99.9%を超えているそうです。以前、スマホの指紋認証がなかなか認識してくれず困った経験があります。
- 「将来ハゲるかどうかは、母方の祖先を見ればわかる」はある程度合っています。父親の薄毛が遺伝すること可能性はあります。私も、こちらかな?
- 耳垢のカサカサ、ネバネバは、遺伝します。日本人は約80%がカサカサです。米国は半々、フランスやロシアは20~25%がカサカサ、中国は90%がカサカサ、南米やアフリカは90%以上がネバネバです。私はネバネバなので、祖先はヨーロッパ・アフリカ・南米から渡って来たのでしょうか?
- 親のアレルギー疾患はそのまま子供に遺伝するか?→アレルギーも遺伝的要因のため、遺伝する可能性があります。もちろん、生活環境や原因物質も関係しています。私は、食文化の影響を大きく受けているような気がして、化学肥料や農薬を使わない野菜作りを目指しています。
- 老いに抗うサーチュイン遺伝子を活性化するためには、➀摂取カロリーを抑える、②運動をする、③ニコチンアミドモノヌクレオチドを摂取します。③は、枝豆やブロッコリーに含まれています。
- 思春期の女子が父親を嫌う理由→ 女性は子孫を残す本能的により、自身となるべくタイプの違うHLAの持ち主を求めます。父親のHLAが非常に近いため、嫌悪の対象になるようです。
- 珍名遺伝子:「ピカチュリン遺伝子」「ヨーダ遺伝子」「マッチョ遺伝子」「暑がり遺伝子」などがあります。興味がある方は、調べてみてください