複数の評価者に、L18直交表で作成した18パターンの評価をしてもらい、データベースを作成します。この後の、解析方法を説明します。
資料はこちら → そもそも品質工学(MTシステム)その2
p.1 18個のレバーの条件、「被験者のデータ(利き腕、類似品の使用経験、男女の違い、押す・引く文化)」及び判定結果のデータベース表を作成し、マハラノビス距離を算出します。判定は「1.イメージ通り 2.おしい 3.全く違う操作」で実施します。
p.2 横軸の信号因子を判定1、2及び3、縦軸をp.3で求めたマハラノビスク距離として、データをプロットしたときに、比例しないあるいは傾きが小さい場合は、「項目診断」を行います。A~Kの項目を使う・使わないを検討して、動特性の直線の傾きが大きい組合せを探します。L12直交表の割付けを利用します。この直交表の水準2を0として、その項目は使わないでマハラノビスク距離を算出します。例えば、実験1の行の組合せで計算したマハラノビスク距離が緑線、実験7行目が青線のようになったとしたら、青線の組合せを良しとします。これらの結果より要因効果図を描いて、感度の最適な組み合わせ条件を見つけます。
p.3 L12直交表の各行について、信号因子1、2及び3各々に三人分のマハラノビス距離のデータとSN比・感度のデータがあったとします。これらのデータより、要因効果図を書いたものが、下のグラフです。水準1は、データを使い、水準2はデータを使わない場合です。SN比及び感度何も右肩上がりの因子については、取り除きます。
L12直交表を「項目診断」に用いる方法は、「どの検査法・診断法が適切か?」「T法は品質工学と関係、大ありでした(T法 その4)」でも説明しました。