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カロリーが高いからね

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誰も農業を知らない2」(著者:有坪民雄 発行所:原書房)を読んでいたら、「なぜ、日本の自給率はこんなに低いのか?」について説明されていました。たまたま、昨日取り上げた話の中に自給率の式が載っていたので、興味深く読みました。ジャンルが違う本同士で同じ「自給率」が出てくるなんて不思議ですね。並行して本を読んでいると、たまにニアミスが起きます。

資料はこちら → SDGs

p.1 農林水産省のホームページに「食料自給率」のページがあるので、引用します。ご覧になりたい方は、ここです。諸外国の自給率のグラフをみると、先進国の中ではかなり低いですね。カロリーベース生産額ベースを比較するとカロリーベースがかなり低いですね。

p.2 自給率の式は、昨日のブログに登場した式です。自給率が低い理由は、分子からピンク色の項目を差し引いて算出しているためです。つまり、輸入飼料で育てた畜産物(肉、加工品)は国内で育てたものであっても国産とカウントしないのです。さらにカロリーベースが生産額ベースよりも自給率が低いのは、肉類が食料品の中でカロリーが高いためで、肉料理消費が高まってきている現代では、占める割合が高いのにカウントされないことによります。金額ベースでは、安い輸入飼料で飼育するため国内飼料で生産された畜産物よりもコストが安いためだと考えられます。 飼料の栽培エリアが不足しているため、輸入飼料に依存している以上は自給率は増えないと思います。

p.3 農林水産省の資料に掲載の自給率の計算式を載せておきます。ピンクの部分がp.2で説明した、輸入飼料で生産した畜産物になります。

以上の説明を知らないで、p.1のグラフを見ると危機感を強く感じますが、少しホッとしました。いずれにしても、自給率を上げる努力は必要ですね。

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