昨日に続いてp値に関するASA声明に関するコメントがあります。 この中で、私にとっては面白い記述がありましたので、資料にしてみました。
資料はこちら → p値について
平均値500と550の2つの分布のt検定を実施する場合、統計量tは右上の式で求めます。この式の分子は2つの分布の平均値の差で、500の分布を基準に考えると50(=550−500)の効果があることを示しています。分母は複雑な形をしていますが、標準誤差です。分子が信号で分母がノイズのSN比と同じ意味を持つのです。皆さんは、あまり興味を持たれないかもしれませんが、私は、この文章を読んで、改めて認識を新たにしました。面白い。 つまり、「有意である」とは、効果が大きく、ばらつきが小さいことなのだということです。 ちなみに、この場合のt値は3.16なので標準正規分布の青い部分よりも右側の棄却域にあるので、平均値550の分布は、平均値500の分布に対して有意であることがわかります。
文献→ https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjb/38/2/38_163/_pdf