「夢を叶えるために脳はある」(著者:池谷裕二 発行所:講談社)を読んでいたら、色に関する話題が載っていました。
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光の三原色と絵の具の三原色をご存知だと思います。光の三原色は、左上の様になり、青、緑及び赤を混ぜると白くなりますが、絵の具の三原色を混ぜると黒くなります。人間の脳には、青、緑及び赤を感じる錐体しか持っていませんので、赤と緑の光が混ざっている場合に「黄色」と認識しているようなのです。黄色は幻覚らしいのです。右下の白熱電球のスペクトルは種々の色の光を放射していて、黄色の放射光は赤と緑の放射光の中間にあり、人間の脳の赤と緑の錐体の中間にあるので、違和感はあまりありません。ところが、赤と青の放射光の中間はシアンになるはずなのに、人間の脳ではマゼンダとして見えてしまうようです。これこそ幻覚ですね。白色光のなかには、マゼンダという波長は存在しないのです。 さらに、青、緑及び赤錐体が同じレベルで光を感じると「白色」という色を感じます。これも一種の幻覚です。この光を感じる錐体が多すぎても、色の認識が向上するわけではないようです。12個の錐体を持っているシャコは色を認識できていないようです。 不思議な世界ですね。