「夢を叶えるために脳はある」(著者:池谷裕二 発行所:講談社)の中に「バイオハッキング」という語句が登場します。赤外光を可視光に変えるナノ単位のビーズをネズミの眼球に注入したところ、赤外線で表示された模様が円形か三角形かを認識して、指示された方向に進むことが確認されたようです。ネズミは、もともと赤外光は認識できないのですが、認識できるようになるのです。「バイオハッキング」は、人間の生体情報を計測し、それを改善することによって、健康やパフォーマンスを向上させることを目的とした技術や手法の総称ですが、倫理的に問題視されて言える部分も多々あります。既に、手にICチップを埋め込んで、個人のID・クレジット決済・玄関の鍵の開閉・車のエンジン起動などで使用を認めている国もすでに現れています。日本でも、犬にICチップを埋め込んでいる事例がありますね。これらも一種の「バイオハッキング」です。埋め込んで、人間の能力を拡張する研究も進んでいて、この方面は軍事的に利用されそうで怖いものがあります。 もう少しマイルドですが、生体情報を活用したヘルスケアの複合施設が大阪に計画されているようです。
まだ読んでいませんが、「バイオハッキング」(著者:カーラ・プラトーニ 発行所:白揚社)は、知覚に関する最新研究を紹介しているようです。