「自然人類学者の目で見ると」(著者:長谷川眞理子 発行所:青土社)を「進化と進歩、材と財」で取り上げました。本書は、現代社会の問題点を人類学者の視点で指摘されています。
- 行動決定は、リスクとベネフィットの双方を考慮して、その差が大きいところに収束するのが行動科学の一つの仮説です。ベネフィットを考慮しない場合は、リスクだけの査定だけで物事の成り行きが決まる。するとリスクがある場合は、全て何もしないという選択になる。という記述が上述の本にあります。最近の社会活動を傍目で見ていても、そのような風潮があることを肌で感じています。何か行動を起こすと、失敗するリスクがあるので、何もしないでおこう。新しいツールがあっても、従来のやり方でやろう。リスクをおかしても、出世したくない。等々
- 「トランスファラブル・スキル」:ある学問についての知識を深めるだけでなく、学んだことをもとに、他の場面でも活躍できるような思考体系を身に付けることを目指す。 解説しているWebサイト → https://research.lightworks.co.jp/transferable-skills
最近、チャレンジナブルな話題が少なくなってきています。リスクだけでなくベネフィットをもう少し前面に出した夢がある話題が多くなってくることを期待しています。