「心のゾウを動かす方法」(著者:竹林正樹 発行所:扶桑社)に参考になることが書かれています。次の事例似たような経験お持ちではありませんか? ある会社で就業時間後、健康教室を開催したところ、10名の参加者がありました。健康組合常務理事の挨拶があり1時間の座学の後、栄養士が「常に食生活に気をつけてください」と念を押し、今後の手続きと次回開催予告して終えました。次回の参加者は、5名でした。 疲れている時間帯の開催のためゾウと象使い(理性)がエネルギー切れを起こしたことが、教室が盛況とならない原因のようです。 ではどう改善すればよいか。先ずは、疲れがない時間帯に開催し、ポジティブに開始してポジティブに終わる必要があります。最初の長い挨拶は無しにして、終わる1分前になったら、「あと1分です」と宣言するとポジティブに終えることができるようです。そうすることで、集中力が復活します。最後に、「言い忘れましたが」「あと」「それから」などの付け足しの言葉は禁句です。 研修などでも、ありそうな事例です。
2つ目の事例です。実験参加者7名に7桁の数字を記憶させる実験をした後、ケーキとサラダを出したところ、参加者はケーキを選びました。エネルギーを消費した後は甘いものを欲するゾウの習性です。以前、若い社員が茶話会と称して勉強会を企画していたことがありました。お菓子を持ち合って、いろいろ学習していましたが、ゾウの習性を利用した理にかなったやり方だったのですね。「ナッジ」を上手く利用したいものです。