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見えない不良?

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技術者の意地」(著者:長谷川光雄 発行所:日本規格協会)は、小説仕立てで品質工学の事例を説明しています。その中で、気に留めておきたい文章を以下に記しておきます。「十文字メソッド」が「タグチメソッド(品質工学)」、「十文字教授」が「田口博士」をモデルにしています。ものづくりに関わっている方は、スタッフからマネージャーまで、是非読んで欲しい本です。 私も、経験的に感じていましたが、タグチメソッドは、直交表実験の前のプロセスが重要であること、理想をイメージして本質を掴むことの重要性、人材育成ツールとして有効な方法であることを改めて認識できました。

  • 合格品として出荷後、納入先で問題が発生して、市場から返品になる製品は「見えない不良」→品質管理では発見できない→ 製品設計で改善するしかない
  • カタログの商品スペックは、達成できて当然。真の競合力は、カタログに書かれていない項目で決まる。安定性、長寿命などの信頼性がその項目。
  • 製造現場では、技術の中身がわからないので開発部門の問題と言えない。開発部門では、「市場問題は検討する」と口では言うが、製造部門の作り方が悪いと思っている。
  • 製造での作業ばらつきや環境の条件変動はゼロにできない。→ 影響を受け難い作り方を考える← そのためには、製品設計、製造工程設計を最適化
  • 直交表実験は最適条件を探し出すツールというよりは、効率よく失敗し多くの技術情報を獲得する方法である。
  • 悪魔のサイクル:短期的目標を達成、効率を要求。時間を要する技術力の向上や体質改善が敬遠される。→ 目先の問題解決から問題解決できる人材を育てることにより悪魔のサイクルから脱却する
  • 目標管理方式でチェックしただけでは、中身や本質はわからない。管理下つもりになれるだけ。
  • タグチメソッドは、効率化のツールではなく、技術者に創造性を発揮させ、技術技術者を育てることを目的した方法である

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