NHKの番組で、シチズンサイエンスを放映していました。市民参加型の研究をシチズンサイエンスと呼びます。NHKプラスと以下のサイトをご覧ください。→ https://www.nhk.or.jp/citizenlab/index.html
- ダンサーがどちら回りに回転しているか?という質問について、視聴者アンケートをリアルタイムでとっており、時計回りが6割でした。時計回りと反時計回りの2社択一しかないのです。私の場合、途中で入れ替わり、どちら回りにも見えるのですが。
- 1〜6の数字を30秒間にランダムに書き、同じ数字がダブっている数を求めます。人間の場合、ダブらないようにしたい意識があるため、ダブり数が少ない人数が多くなります。サイコロの確率では、ダブり数増加の方向に確率が増大します(表参照)。この人間の特性を利用して、ジャンケン必勝法は「相手が出したジャンケンに負けるように出していく」だそうです。
- 20秒間のうち、好きなタイミングでカメラのシャッターを押す実験です。NHKスタジオに居合わせた場合(上図)と視聴者が実施した場合(下図)をプロットすると、開始直後、中間の10秒付近とエンド20秒付近にピークがあるのは共通しています。開始直後のNHKスタジオのピークの方が視聴者より高いのは、周囲にいる人のシャッター音に釣られるのが原因のようです。人が押しているから、自分も押すという集団心理が働くわけですね。
この他にも、種々の話題を取り上げていました。今の時代、市民を巻き込んだ研究により、情報量は格段にアップしそうですが、悪意ある情報をどのように防止あるいはカットするのが課題になりそうです。