ガソリンスタンドの給油ノズルがどうして満タン時に止まるかご存知ですか? 圧力の違いを検知して止まるのではないかと思っていましたが、詳細は検索してもなかなかヒットしてくれませんでした。今回、原理を詳細に教えてくれる動画を見つけましたので、資料にまとめてみました。動画を見ながらご覧ください。
資料はこちら → ガソリン給油ノズル
動画はこちら → https://www.youtube.com/watch?v=fT2KhJ8W-Kg&t=1s
p.1 左上は、模型のノズルです。ノズルの中には細いチューブがありその先端は左下あるいは下のように穴が空いています。模型のノズルは上の方に細いチューブ部があります。ガソリンで細いチューブ先端の穴が塞がれるとダイヤフラムという膜がついている空間内が陰圧(圧力が低い)になります。真中上のベンチュリー管をご覧ください。緑の流体が流れると、U字内の青い水に高低差が生じます。ベンチュリー管の狭い部分の圧力がより陰圧になるためです。分岐した先端を指で塞ぐとさらに陰圧が高まり、高低差が大きくなります。
p.2 ノズルの付け根は弁構造になっており、ガソリン(緑線)の圧力でリング状の隙間ができます。黒いOリングの左側には小さな穴が幾つか開いています。ピンク色のように細い流路が分岐して、片方はノズル先端に向かう細いチューブに、もう一方はダイヤフラムに繋がっています。右上のような流れになっています。
p.3 メカニカルな部分の動作の説明です。何もなければ、レバーを上下すると左の部分が可動できますが、指で左側の動きを止めると右側に支点が移動して、右側が可動状態になります。レバーを握ると、右側が上に移動して弁が開きガソリンが流れ始めます。
p.4 左の3枚をご覧ください。上述では指で留めていましたが、実際はボールとクサビ状の棒が隙間に入ることにより左側部分が動かなくなります。ノズル先端がガソリンで塞がれると、ダイヤフラム内が陰圧になりクサビ状の棒が引き抜かれ、右側の弁が下降してガソリンの流入を止めます。
いかがですか? ガソリン給油ノズル内は、よく考えられたメカニカルな機構が収まっていました。これで今までのモヤモヤがスッキリしました。