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本日は、「手術をする外科医はなぜ白衣を着ないか?」(著者:入倉隆 発行所:日本経済出版)を紹介します。 色に関する多くのトピックスが取り上げられています。
資料はこちら → 色の不思議
p.1 色を混ぜる場合、「加法混色」と「減法混色」の2種類があります。光の3原色が「加法原色」、絵具や印刷の場合が「減法混色」になります。白色光は、青・緑・赤の光を混ぜた場合ですね。混ぜると黒くなる絵具のイメージがあるので、白くなることについては、未だに違和感があります。絵具の場合は、反射してくる光の色を見ていると頭を切り替えないといけないのですが。
p.2 「Q. 手術着が緑や青の理由は?」については、先ず実験してみます。日の丸の赤い●を10cmの距離で10秒眺めた後、右の○を見てください。どうなりましたか? 一瞬緑色が見えるはずです。 同様にして、緑色や青の下地の〇を見てください。この場合は、緑の●は見えないはずです。 これは、「補色残像」という現象で、赤の補色である緑や青と同じ下地の場合は残像が見え難くなるわけです。
p.3 「Q. 皮膚の上からみると静脈はなぜ、青く見えるか?」について、青や緑の光は表面近傍から反射しますが、赤色の光は奥まで浸透していき、特に静脈がある場合は、そこで吸収されて表面に出てきません。そのため、暗い赤もしくは灰色に見えてしまいます。周囲に比較して赤が減った分、青味がかって見えてしまいます。 メラニン色素が多いと、光が吸収されて黒く、少ないと反射光が多くなり白くあるいは透明感が出てきます。
色を使った錯視もいろいろありますね。結構、周囲の色や明るさに左右されることが多いと思います。以前、衣装の色調が人によって異なるという話題がありました。 これも錯視の一つですね。