電気ウナギや電気ナマズのように強い電気を発生させて防御しているもの以外に、弱い電気を発生させている生物がいます。これらは、電磁界の変化によりエサや障害物を探知する目的で電気を発生させています。
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p.1 エレファントノーズフィッシュなどは弱い電気を発生させて自分の周囲に電磁界をつくっています。右図のような電磁気力線が変化することを感知する受容体を有しています。
p.2 哺乳類なのに卵を産むカモノハシをご存じですね。クチバシやヒレを持っているので、鳥のようであり魚のようであり、奇妙な生物です。このカモノハシは、クチバシ先端に電気受容体が集中して存在し、獲物の体から発する微かな生体電気を 感知しているようです。カモノハシは水中で眼も耳も閉じて、このクチバシの感覚に集中して行動しているようです。
今まで、何回か眼を取り上げてきましたが、紫外線・赤外線・偏光・電磁気と生物によって利用している手段が異なるのは面白いですね。進化の過程で分化してきたようです。