昨日取り上げた「予測不能の時代」の著者らのグループは、上述のPPPシステムをロボットに適用して実験を試みています。興味深い実験です。
ブランコ・ロボット → https://www.youtube.com/watch?v=q8i6wHCefU4&t=6s
ブランコ→鉄棒ロボット → https://www.youtube.com/watch?v=ke6xKwXwFZU
ブランコのロボットは、最初はなかなか上手く動けていませんが、次第にコツをつかみ振れ幅が大きくなってきます。昨日説明した、変化の「きざし」を捉えてAIが学習しているわけです。どうすると揺れを大きくできるかについて、思考錯誤して良い条件を付加させていきます。人間の学習と同じですね。
2番目の動画は、ブランコ・ロボットから鉄棒ロボットに途中で切り替えます。脳(AI)は一緒で、体(ロボット)は異なりますので、AIはブランコで経験した過去の経験は適用できません。また新たに鉄棒での最適値を求めて学習を思考錯誤していきます。ブランコとは全く異なる体の動きを学習します。
この手法をビジネスに活用するには、企業の統治やガバナンスの再構築であると著者は述べています。ドラッガーがいう「未来は知り得ない」からすると、精度が良い未来の予測よりも、変化の「きざし」を的確にとらえて常に行動していくことが重要であるとも述べています。いかに速く、このきざしを捉えるかが我々の幸福を左右していくと思われます。 この本、共鳴することが多く有用です。