「京大式 へんな生き物の授業」(著者:神川龍馬 発行所:Asahi Shinsho 808)を紹介します。 偶然に進化するミクロの話が取り上げられています。この本の内容を読んで、勉強した部分をまとめてみました。
資料はこちら → へんな生き物
p.1 以前のブログ「からだのリサイクル機構を大事に」「無駄なコピーの連続」でも取り上げましたが、復習です。染色体・DNA・遺伝子及びゲノムの意味が混沌としてしまいます。 本や設計図に喩えますが、それでも違いがわからなくなります。上述の本では、小部屋の中の本棚という喩を使っています。
p.2 原核細胞と真核細胞に大別され、さらに細分化されていきます。核膜の有無で区別されるようです。動植物には核膜があり、微生物にはないそうです。酵母菌は核膜がある例外だそうです。 入試にでそうな内容です。 原とか真とか命名することが多いようですが、本家とか元祖とかいう名物に似ていますね。
p.3 本日取り上げたかった本命です。 海中の真核生物と真正細菌が協力して、硫化ジメチルを生成して大気に放出すると雲の核となるそうです。自然界には、このような共生で成り立つ現象がたくさんあるようです。メタン・水素を生成する微生物がいることは知っていましたが、微生物の力で雲ができるとは面白い現象です。過去ブログ「放射線→水素イオン→エネルギー」もご覧ください。
ヒトの腸や牛の胃袋には多くの微生物がいて、生きていく上の力を得ています。 マメ科の植物には、空気中の窒素を固定化する根粒菌がいますが、ヒトの腸にも存在するようです。 微生物が、窒素→アミノ酸→タンパク質の産生に関わっているようなのです。
パプアニューギニア高地人が筋肉質なのは? → https://www.syokubunka.or.jp/column/vesta-columns/post014.html