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今読んでいる本「アリ語で寝言を言いました」(著者:村上貴弘 発行所:扶桑社新書)を紹介します。図書館の新刊本コーナーにありました。表紙が全てを物語っていると思います。ハキリアリが切り取った葉っぱをくわえていく写真、「キノコを育てます」「しゃべるんです」しかもタイトルが興味をそそりますね。 このハキリアリ以外にも面白いアリが出て来ます。この本、内容は面白いのですが、カラー写真がないので、Web検索して資料にしてみました。

資料はこちら → 

p.1 ヨコヅナアリ女王アリ働きアリのサイズが、10倍も違います。同じ種族とは思えませんね。右の写真はナベブタアリで、頭が扁平なお盆のような形状をしています。下の写真のように木の巣穴に蓋をして外敵から守っています。仲間がトントンと合図をすると開けてくれるようです。この門番役はひたすら門番に徹していて、食べ物は仲間からもらっているそうです。アリ社会は分業制が明確で、一つの業務を一所懸命こなしていくようです。このナベブタアリは扁平な頭を翼にして滑空もできるそうです。

p.2 ミツツボアリはお腹に蜜を蓄えて、女王蟻に分けてあげたり、非常時の貯蓄タンクになっているようです。巣にぶら下がっていますが、重そうですね。このアリも蜜を収集するアリ蓄えるアリの分業が明確です。原住民は、おやつ代わりにこのアリを食べているそうです。 著者は、パナマまで足繁く通って「ハキリアリ」の生態を研究しています。このアリは巣の中にキノコを栽培しています。下の写真がそのキノコです。菌糸だけなので、キノコには見えませんが。菌床は体液を用いて整備しているそうです。また、他のキノコが増えないようにある種の微生物も培養しています。このキノコは幼虫にとって重要な糖・タンパク源だそうです。

動画はこちら → https://www.youtube.com/watch?v=-6oKJ5FGk24

著者は高感度マイクを用いてハキリアリの音声を収音・解析して研究しています。そのうちにアリ語が解読されるのでしょうね。寝言にまで、アリ語がでてくるくらいですから。  とてもよく働くアリ:普通に働くアリ:さぼっているアリ=2:6:2とよく言われています。 人間社会もそうなのでしょうか。

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