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骨格と糊

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量子とはなんだろう?」(著者:松浦 荘 発行所:講談社)の内容はまだまだたくさんあり、量子コンピュータまで述べられています。 量子は「フェルミオン」と「ボゾン」に大別できるようです。「位置を入れ替えると状態ベクトルの符号が反転する量子」を「フェルミオン」、「位置を入れ替えると、状態ベクトルが元に戻る量子」が「ボゾン」と呼ばれるそうです。電子、陽子、中性子、クォーク何れもフェルミオンです。光子ボゾン。クォークを結び付けている糊のような存在グルーオンボゾンです。因みに、英語で糊のことをglueと言いますね。原子核に電子が引き付けられる場合に、電磁気力が働きますが、この糊の役割をするのが、だそうです。光子を共有することで電磁気力が働くのです。 光子が糊の役割をするという話は初めて聞いたような気がして、私にとっては新鮮でした。 フェルミオンが骨格で、ボゾンが糊という役割になっているそうです。 量子はいろいろな名称のものが登場してきます。以下のWebsite に分かり易い絵が載っています。

量子の分類 → https://www.kek.jp/ja/newsroom/2012/07/19/1700/

物は手で触れられる」という事実は当たり前ですが、不思議ですね。物と手の両方の表面には電子があって、ある距離になると「縮退圧」が生じるようです。フェルミオンでなくボゾンであれば、幽霊のようにすり抜けたりしてしまうらしいのです。もともとボゾンは形にならないのですが。イメージわかないですね。ミクロ的に見えればよいのですが。

金属に光沢があるのは、金属に飛び込んだ光子がまた飛び出してくるからです。飛び込んできた色の光をそのまま跳ね返すのでのようになるそうです。金や銅がに近いのは、エネルギーバンドの空きが十分でない場合、エネルギーのより高い青や紫は反射されず反射光から抜けるためだそうです。

量子的に見ると不思議なことばかりです。

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