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本を読んで共感できますか?

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「デジタルで読む脳×紙の本で読む脳」(著者:メアリアン・ウルフ 発行所:インターシフト)を図書館の新刊本から借りてきて読み始めました。 活字が多く、途中断念する気がしていたのですが、結構ためになることが多く、3分の1読んだ時点で、付箋が10枚状にもなってしまいました。 貸出延長しようとしたのですが、予約が入っており最後まで読みきらず返却することになってしまいました。 私は「」の本で読書する方が読んだ気になるので、この本のタイトルには惹かれました。デジタルと紙で脳が変わるのか? 現時点で得た知識を以下にまとめておきます。

1.作家のヘミングウェイ6単語で最短の短編小説を書いています。「For sale: Baby shoes, never worn. (売ります。ベビーシューズ、未使用)」を読んで、どう感じますか? 「ネットショップに売り出されてる商品の説明書き」と思った方は、デジタル脳になっています。著者は、この文章は読み手がストーリーへの想像力を膨らませることができる秀逸な小説であると評価しています。文章を読んで「感じられる思考」をして欲しいとも述べています。 出産を楽しみにしていたお母さんが購入したのに、何らかの理由によって、不用になってしまったかもしれません。 女子用のシューズを購入したのに、男子が生まれたので売って交換したい。などなど種々なストリーが思い浮かぶと思います。 悲哀を込めたストーリーにもなるし、滑稽なストーリーにもなるでしょう。

2.元アメリカ大統領のオバマさんは、市民であることは小説から学んだと話したそうです。「関係しているのは共感だ。世界は複雑でグレーであふれているが、それでもそこには見つけるべき真実があり、人はそのために奮起し、そのために努力する必要がある。」読書により、「他者視点を取得」することで「共感」が得られると言っています。

3.フィクション作品を「ていねいに」読んで初めて、登場人物が「感じること」と「すること」の両方に対応する脳の運動ニューロンが活性化すると言われています。アンナ・カレーニアが線路に飛び込む表現を読んで、読み手が飛び込みをイメージすると、その際に足や胴体を動かすときと同じニューロンが活性化するそうです。

4.共感は、知識感情の両方が必要だそうです。おもいやりを持って他人知る能力が、「無関心の文化」への対抗手段と必要であると言っています。

5.アインシュタインは「私たちの世界観が私たちに見えるものを決める」と言っています。 膨大な外部知識(誤った情報やフェイクなど)に依存すると、見えるものも誤ったものになってしまうと著者は警鐘しています。 「深読み」することで、何が真実かを見極めることが可能になるようです。

幅広く深く読む人は、自分が読むものに多くの情報を得る深く読まない人は、推論・類推思考の基礎が弱くなり、フェイクニュースに振舞わされる。これを「マタイ効果」と呼ぶそうです。 新コロナウィルスでトイレットペーパーを買いだめしないようにしましょうね。 デジタル脳になると、自分が何を知らないかを知ろうとしないそうです。

パスツールは「チャンスは準備ができている心のみ訪れる」と言っています。背景知識を深く読んで準備している場合に、科学の躍進があることを述べています。

8.スマホなどのデジタル機器が氾濫している現代の方が、昔に比べて読む情報は圧倒的に増えているそうです平均的な人で、1日10万語(34ギガバイト)の情報量だそうです。 仕事も勉強もパソコンと睨めっこ、空いている時間は暇さえあればスマホとの睨めっこに明け暮れていませんか? 著者は、「恒常的注意力分散」「注意過多」を懸念しています。 確かに情報は多いのですが、不用な情報が圧倒的な割合を占めています。何かを読んでいると、SNSが割り込んで来たりします。 この状態が続くと、類推・推理・共感などの能力が劣化していくようですので気をつけましょう。

ここまで読んできて、タイトルの「デジタルで読む脳」のところには「」という言葉が入っていないことに気が付きました。「デジタルで読む脳」とは、電子書籍のことではなく、Web情報やSNS情報全てを読む脳という意味なのです。 私は、研修生には「DVDや映画でみるよりも本を読んで」と必ず言っています。本書を読んで、改めて「本を深読み」する重要性を認識しました。 私のブログも情報の一つですが、深読みしていただけるようなものにしないといけないですね。

 

 

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