工程管理その2です。今日は、生産方式と生産計画について説明します。
説明資料 → 工程管理その2
Excelファイルはこちら → 工程管理その2
p.1 「プッシュ式」と「プル式」の生産方式の説明をグラフと表で説明します。Excelファイルも合わせてご覧ください。機械加工の工程の後に溶接工程があります。機械加工の生産タクトは1個/分、溶接工程は1個/2分です。「プッシュ式」は機械加工が製造開始し、1分後に溶接工程が開始です。10分後は、表のように溶接加工品が4個完成します。この時点で機械加工品は10個製造していますので、差し引き6個が工程内在庫として置かれています。 この調子で製造していくと、50分後、機械加工品が50個できたので、機械加工は終了します。この時点で工程内在庫は26個で最大となります。そして、102分後、全ての溶接が完了します。 「プル式」は、工程内在庫が5~10個内になるように機械加工の製造をコントロールします。つまり後工程(溶接)に必要な数量だけ前工程(機械加工)で生産するようにします。 トヨタのジャストインタイム方式に似ていますね。押込みと引取をプッシュとプルと表現している訳です。
p.2 生産方式と特徴を表にしました。
p.3 生産開始のタイミングを受注に合わせる「フォワード方式」と出荷にタイミングを合わせる「バックワード方式」を図にしてあります。各々のメリット及びデメリットを図の右に記しました。
p.4 見込生産の生産計画における生産数量の算出式及び生産数の変動をグラフにしました。3月末の時点で5月の生産数を算出しています。色分けして理解し易くしたつもりです。工程管理課の担当者も似たような手法で生産数の計画を立てているはずです。
昨日よりは数量的な説明ができたかと思います。