今日より「オンライン品質工学」について、説明します。 理解は深まっていないのですが、順次アップしていきます。 今までは「オフライン品質工学」の話をしてきました。「オフライン品質工学」はパラメータ設定する際に、直交表実験で解析していく手法でした。今回の「オンライン品質工学」は、損失関数を用いて製造管理等に用いる手法です。
資料参照ください → 検査頻度-1
p.1 中心値m、管理幅が±D0で管理している工程があるとします。n0個製造する度毎に検査します。工程検査値がズレてきて管理幅の限界外品が出る場合は、設備を調整して元の状態に戻します。この調整間隔の平均値をu0個とおきます。検査費用がB円、調整費用をC円とすると、検査コストはB/n0、調整コストはC/u0となりますので、管理コストはB/n0+C/u0で表せます。
p.2 u0後の検査で管理限界外が発見されました。検査前の管理限界外品の個数は(n0+1)/2で近似できるそうです。検査にはℓ時間要するのでℓ個は限界外品を製造してしまいますので、合計(n0+1)/2+ℓ個となります。D0で管理している際の分布より分散はD02/3で表されます。データの平均を0とした際の、各xの偏差の平方和の平均になります。
p.3 各諸元が表の場合について、損失L0を算出します。
今日はここまで。近似の見積など、まだ不明な点が多いオンライン品質工学です。