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重さも台風の影響も受ける?

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最近の研修では教えていない「化学系実習」の話題を幾つか掲載します。 本日は「電子天秤」の話です。 実習用の資料なので、説明不足の分を下記に説明します。

資料ご覧ください。 → 電子天秤

p.1 「Q1.電子天秤でサンプル重量を計る際の、誤差要因は?」という質問の解答が、以下に列挙してあり、次ページ以降説明しています。

p.2 先ず「傾斜」。電子天秤には水準器(水の中に泡があるもの)がついていますので、泡が真中になるように四隅の足の高さを調整しますね。 熱いものあるいは冷たいものを測る際は周囲の空気の対流が生じますので、注意が必要です。冷たい場合は、結露も生じます。

p.3 静電気は意外と影響を及ぼします。冬季は特に要注意です。

p.4 実習ですので、塩化ビニル棒を毛皮で摩擦して帯電したものを電子天秤に近づけてみます。実際の天秤では真似しないでくださいね。天秤を壊してしまうかもしれませんので。塩化ビニル棒を近づけると、表示の重量値が大きく変化してしまいます。

p.5 温度では、±0.0008g/℃ぐらい変化するようです。 振動も影響しますので、除振台の上に天秤を設置したいですね。

p.6 の影響は結構あります。精密天秤はフードがついていますが、上皿天秤エアコン空調の吹き出し近くあるいはドアの開閉などの影響を受けます。以前、風の影響で秤量値がばらつく不具合がありました。 風の影響も静電除去エアーを天秤に吹きかけて体験してもらいます。

p.7、8 重力の影響があること知っていますか? 赤道では遠心力が最大のため、北極よりも軽くなります。p.8をご覧ください。 製造が茨城だとすると札幌は0.05g重く那覇は0.09g軽くなります。 札幌と那覇では、0.14gも差がでてしまいます。 標高差100mの場合、0.0157g差が生じます。

p.9 空気の浮力も影響します。台風が来て低気圧になると0.6mg(0.0006g)ほど重たくなります。

重量を測ることは、基礎ですが、意外と落とし穴がありますので、ご注意ください。

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