「読まずにすませる読書術」(著者:鎌田浩毅 発行所:SB新書)を紹介します。副題として「京大・鎌田流「超」理系的技法」とあります。この「超」理系的技法にひかれて図書館の新刊本から借りて来ました。著者は火山学・地球科学が専門で、京大での講義は名物になっているそうです。 哲学者ショーペンハウエルの「読書は、他人にものを考えてもらうことである。」ので、ほどほどにせよと警告しています。 皆さんに私は、どんどん読書した方がいいよと進めているのですが、私自身少し著者曰く「本に読まれている」かもしれません。 本の読み方として「絵画的読書」と「音楽的読書」に大別され、著者は前者の読み方を勧めています。前者は俯瞰的に読み、後者は最初から順番に読んでいく、例えば小説のような本の読み方になります。 最近の私の読書は、小説以外は結構「絵画的読書」に近くなってきた感があります。 若い頃は、専門書でも最初から読まなければ気が済まず、途中で断念することが多かったですが、最近は、難しくて先に進まないときは、飛ばしたり他の分かり易い本を探すように変わりました。
読まなくても済ませるためには、例えば、孤島で読むとしたらどれにするか? という切り口で本を探すと良いそうです。
私の場合、図書館の新刊本、新聞の広告欄あるいは書店での店員のコメントを見ながら読みたい本を探しますが、たくさんの本を読んでおられる「書評家」の書評は、たいへん参考になるようです。書評を無料で読むページが紹介されています。アクセスしてみてください。
書評のページ → https://allreviews.jp/
私にとって、読書はブログを書くためのタネとなっているのが現状ですが、ブログ読者に説明しようとして読むことによって、昔に比較してポイントを掴んで読むクセができたような気がします。 この本でも書かれていますが、読書はインプットですが、アウトプットを意識することが質の良い読書に繋がるようです。 この本の一部を紹介しましたが、目次を見て興味のある章を読めばよいと思います。