「メタボも老化も腸内細菌に訊け」(著者:小澤祥司 発行所:岩波書店)というタイトルの本に興味を覚えたので、早速読んでみました。 以前に、腸は第2の脳という話をしましたが、この腸内にいる菌によりメタボや老化が促進するという研究結果があるようです。 「デブ菌」「やせ菌」「老化菌」「若返り菌」がいるかどうなのか? という様々な研究がされています。 肥満者の便を移植した無菌マウスは、適正体重の人の便を移植した無菌マウスに比較して太りやすいという研究結果があるそうです。「デブ菌」や「やせ菌」が存在するかもしれない可能性を示しています。酪酸のような短鎖脂肪酸が、腸内細菌の環境を改善して、種々の症状を緩和する事実はあるようですが、逆にアルツハイマーを助長する報告例もあるようです。最後まで、読んでみましたが、まだ確定的な話ではなく、結局のところバランスの良い食事による腸内フローラ作りが健康にはよさそうです。 最近の健康番組では、赤ワインが良いとかコヒーが良いとか断片的効果を強調していますが、何事もバランスなのでしょうね。