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種を守るための進化

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面白くて眠れなく生物学」(著者:長谷川英佑 発行所:PHP文庫)を紹介します。 アリや蜂は巣の場所を決める際には、「多数決」を採用しているそうです。ただし、1匹ずつの正解率が偶然の正解率0.5よりが上回っていないと、間違った判断になってしまうようです。 この場合、数が多いほど正解率は上昇していきます。 蜂は「8の字ダンス」をして、より多くの蜂が集まってきた場所に巣を作り始めるそうです。人間社会も多数決が多いですが、一人一人が間違った判断をしていると失敗することになります。

以前「動物の生態は面白い」でも書いたかもしれませんが、動物にも感情があります。は叱ったりするとうな垂れますよね。うれしい時は、尻尾を振りうれしそうな顔に見えます。ザリガニがメスをめぐってオス同士が喧嘩をして負けると鬱状態になって、しばらく闘いを避けるそうです。このザリガニに抗鬱剤を投与すると再び闘争心が現れます。この抗鬱剤が川に流れて魚が躁状態になって逃げなくなり捕食者に食べられてしまうので、鬱状態は種を滅ぼさないための「進化」であるかもしれないと書かれていました。「」もポジティブに捉えた方がよいのかもしれません。次のステップへの「休み時間」ととらえるのです。

現代では、配偶子である卵子精子に比べて大きいですね。最初配偶子は同じ大きさで、しばらくは大きく進化していったそうですが、ある程度大きくなったところで進化は止まります。ここで裏切り物が登場。相手の持つ資源で子供が育つなら自分は配偶子への投資を小さくしてたくさん作ろうと目論むオスが誕生しました。 メス卵に多くの投資して卵を無駄にしないため、好適なオスかどうかよく吟味して、合格した場合だけ受精を許すよう進化しました。 そのメスアピールするために、オスたちは闘ったり目立つ色に着飾ったり、ダンス鳴いたりする訳です。メスもオスも無意識のうちに各々戦略を持っているようです。

この他にも。なぜDNAは二重らせん構造なの? あなたはどの臓器になりたい? 知恵のない細胞でも組織を作る? などの話題が紹介されています。生物学というと、暗記科目のように思われていますが、それを払拭するため、著者がこの本を書いたそうです。興味のある方は、読んでみてください。

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