またまた数学・物理の話です。専門的な話ですみません。今日の話題は「ラプラシアン」です。以前のブログ「情報の積み重ねで未来を予測する」の資料中「熱流体シミュレーション」でも説明しましたが、少々手直ししてバージョンアップしました。
ラプラシアンは「今度こそ納得する物理・数学再入門」(著者:前野昌弘 発行所:技術評論社)が分かり易く説明しています。
その説明を絵にしてみました。 → ラプラシアン
「ラプラシアンをかけるとは(3次元の場): 「上下左右前後の平均」と「自分自身」の差を計算すること」と表されます。」 多くの物理・化学現象がこの傾向を有しています。 熱が伝わる、科学物質が水に溶ける、汚染物質が拡散する、伸びたバネが元に戻るなどの事象を数式に表すと必ずこの「ラプラシアン」を含んだ式になっています。
人間社会においても、人々は周囲の平均値に近づこうとします。その際、自分が平均値からどれだけ差があるかを見積もるのがラプラシアンということになります。せめて平均的な収入を得て、平均的な生活を送りたい。 会議などでは、平均的な意見に合わせる。など 人間社会でも大多数の平均的なものに収束していく傾向が強いですね。 平均的なものが、独裁者に洗脳されていると怖いことになっていきます。
森羅万象 平均的なものからのズレをなくす方向に力が働くようです。