10年以上前、左図のようなイラストを見て、無人島に漂着してもラジオが聞ければ退屈しないだろうと思いました。しかし、電池がなくなったらラジオも聞くことができなくなります。 以前に紹介したベルヌ作の「神秘の島」ではないですが、何もないところからあり合わせの材料でラジオができないかについて、ボーイスカウト達に体験してもらいたく、私が子供の頃作製した「ゲルマニウムラジオ」の作製を思いつきました。
作成方法はこちら → http://www.zea.jp/audio/ge3/ge3_01.htm と http://ele-tech.net/germanium-radio1/ です。
原理に興味がある方はこちら → http://www9.wind.ne.jp/fujin/diy/radio/radio02.htm
今回、整流子にゲルマニウムを使用しましたが、無人島であれば方鉛鉱や黄鉄鉱を見つけて金属の針を接触させることで整流機能が得られます。もしバリコン(可変コンデンサ)がない場合は、資料のp.1あるいはp.2のようにすれば代用できます。
資料はこちら → 傘ラジオ
p.3 ちょうど梅雨の時期でしたので、傘の内側に被覆銅線をぐるぐる巻きにしてアンテナにしました。 戸外で実験すると、AM放送を聞くことができました。
p.4 2人がそれぞれ傘ラジオを持ってある程度距離を隔てて立ち、同じ放送局になるようにバリコンを調整して、音が大きくなる方向に傘を向けます。傘の軸に垂直な方向が交差する方向に放送局のアンテナがありそうです。
いかがですか? 雨降りの日に傘ラジオの放送を聴きながら散歩というのは。