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金属(金や鉄)を集める微生物がいる!

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肥えた土壌を作るには、微生物が大事であることを昨日のブログで記しました。微生物は、菌・ウィルス・原生生物などがあります。は大きく一般にカビ・キノコ・酵母と言われている真菌細菌の2つに分類されます。よく「バイキン」と言いますが、「黴菌」と書きます。(ばい)はカビは細菌のことを示し、別物なのです細菌が約40憶年前、カビは10億年前に発生しました。細菌は単細胞、カビは多細胞です。醤油、味噌はカビにより、納豆やヨーグルトは細菌により得られる食品です。「バイキン」というと、サルモネラ菌のように食中毒を引き起こすものもいますが、最近ではこのサルモネラ菌でがん治療に活かす研究が行われています。毒も薬も表裏一体です。

最近、面白い菌が発見されてきています。例えば、鉄や硫黄を食べる鉄酸化細菌」です。金属を含む石ころから有用な金属を溶かし出すバイオリーチング」という技術に利用されます。 → http://www.rikasuki.jp/rika_no79/rika_no79.htm 

さらに金、プラチナなどを集めてくれる菌も存在するようです。→http://sciencejournal.livedoor.biz/archives/930142.html 、→ https://rocketnews24.com/2012/10/08/255108/

メタン菌」は二酸化炭素からメタンガスを生成することは知られていましたが、細菌の研究では空気中の窒素からアンモニアを生成することが明らかになりました。→ https://www.eiken.co.jp/uploads/modern_media/literature/2110_67_P17-22.pdf アンモニアができれば次にアミノ酸、そしてタンパク質ができて生物が産まれて来たのですね。 微生物は素晴らしい!!

皆さん、ヒトはどのくらい菌を持ち歩いているかご存知ですか? → バイオバーデン  p.1:鼻水1ccには約100万個も菌がいるのです。 唾液はさらに約1億個で、便と同じ数いるそうです。夜寝ている間に増殖しているので、朝起きたら一番にうがいすると、歯周病菌が体内にいくことを防止できるそうです。好きな人に菌を渡さないため、キスの前には歯磨きを! p.2: 栄養成分が入っている寒天培地に手の平を接触させた後に培養した写真です。から、手洗い・消毒なし、手洗いあり・消毒なし、手洗い・消毒ありの順です。白い点が菌の塊です。手洗い・消毒なしの場合は、非常に多くの菌がいます。手洗いしても、消毒なしの場合でも、まだ菌があります。 全ての菌が悪い菌ではありませんが、生の食材を調理する場合は気をつけましょう。菌は目には見えませんので。 p.3: 横軸が加熱温度、縦軸が加熱時間です。オーバーキルと書かれた領域であれば、どんな強い菌でも殺すことが可能です。水の沸騰温度100℃以上でも生き残っている菌は存在します。最近、海底火山近くでは非常に耐熱性のある菌が発見されたそうですので、このオーバーキル領域はさらに右の方にずれているかもしれません。 カビやサルモネラ菌などの病原菌は意外と熱には弱いですね。ただし、O-157のような大腸菌は熱で死んでも毒素が残るので、食中毒を起こしますことには注意しましょう。

は、周囲に栄養が不足してきたり、環境温度が極端に低くあるいは高くなると、「芽胞状態」になります。耐久性のある殻で身を守る仮死状態モードです。こうやって長い間生き延びてきたのですね。

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