本のタイトルを見て興味を持ち図書館から借りてきた「超ディープな算数の教科書」(著者:難波博之 発行所:SB Creative)を紹介します。 この著者は、数学の式についてWebsite検索すると、必ずヒットする「高校数学の美しい物語」のホームページを運営する方でした。次のWebsiteご覧ください。分かり易く解説してくれるサイトです。
「高校数学の美しい物語」はこちら → https://mathtrain.jp/
この本は平易に書いてあるので、1日で読んでしまいました。その中で、一つトピックスを紹介します。「四捨五入」はなぜ5以上切り上げて4以下は切り下げるのでしょうか? いままで疑問に思ったことがないのですが、理由があるようなのです。
12,000~13,000の中間の12,500を考えてみます。以下のAとBのルールのどちらを採用しますか?
- 100の位以降の数が500以下なら切り捨て、501以上なら切り上げる
- 100の位の数が0~4なら切り捨て、5~9なら切り上げる
Aは500は切り捨て、Bは切り上げになります。この場合、Bの方が圧倒的に労力が少なくて済むのです。Aの場合は、10の位と1の位の両方とも見て判断する手間がかかりますが、Bは100の位を見るだけで判断できます。 この本を読んで、そういう理由であったのかと改めて腑に落ちました。チコちゃんに叱られるに出て来そうな問題でした。
因みに英語で「小数点以下で四捨五入:round ~off to the closest whole number」「少数点第2位以下で四捨五入:round (off) ~ to one decimal place」小数点第3位以下の場合は、「one」が「two」になります。