先日、京都大学で絵具やインキなどの色素を使わずカラーで見える構造体を開発したというニュースがありました。
このニュースです → https://mainichi.jp/articles/20190619/k00/00m/040/343000c
「構造色」と呼ばれています。 この原理は、自然界や人工物において既に認められています。
資料ご覧ください。 → 構造色
P.1 左上が今回開発された素子です。 自然界には既に、色彩豊かなものが存在します。 鳩、玉虫、蝶、魚、貝殻にはいろいろな色が見えます。貝は炭酸カルシウムが層状になっていて入射した光が各層で反射後、干渉していろいろな色になります。 CDやDVDのディスクも見る方向によりいろいろな色が見えますね。 今回の開発は、この原理を利用して色素を使わずに絵や写真がカラーで見えるようにする技術です。 見る方向により、色を変えることも可能になります。診断用チップへの応用もあり得るそうです。
p.2 透明なシートにセロハンテープをいろいろな向きで貼り、2枚の偏光シートで挟みます。 1つの偏光シートを回転させてみると、セロハンテープの部分は万華鏡のようにいろいろの色が見えます。 この原理を用いると透明なシートにある透明な付着物を発見することが可能です。
以前ブログ「物真似からアイデアは産まれる」で紹介したように、自然界には学ぶところが多いですね。