今日もうたた寝で遅くなりました。 1日中研修で立っていると疲れますね。 本日の話題も品質工学です。 「機能窓」について説明します。
資料をご覧ください。 → 機能窓
p.1 横軸が時間、縦軸が反応する物質の濃度です。時間と共に反応物質濃度が下がり主生成物濃度(水色部分)は多くなります。副反応による副生成物もわずかに増えます。理想は主生成物濃度が多く、副生成物が少ないことです。理想は黄色の矢印のような拡がって欲しいですね。この水色の部分を「機能窓」と呼びます。 縦軸を対数にして直線で表したものが、右図です。水色部分が機能窓です。
p.2 横軸が波長、縦軸が光の強度であるスペクトルが得られたとします。 ynはノイズ、(Yn-ym)が欲しい信号、ymはノイズの平均値です。 この場合、Smが欲しい信号の平方和で、SN比η1が上から3番目の式です。 一方ノイズは小さい方が良いですね。STはノイズの平方和で、VTはその平均値です。VTの逆数を用いてノイズのSN比η2を求めます。η1もη2も大きいほど良いですね。SN比は加法性がありますので、トータルのSN比ηはη1とη2の和で示すことができます。前ページの機能窓のSN比は、このηに相当します。
いかがですか? この「機能窓」はいろいろな場面で利用可能な考え方です。