「地形図を読む技術」(著者:山岡光治 発行所:サイエンス・アイ新書)を紹介します。国土地理院に長らく所属されていた方ですので、地形図の見方に関する解説は分かり易いです。
資料ご覧ください。上述の本からピックアップしました。 → 地形図
p.1 日本国内には「富士」の名称が入っている山がたくさんありますが、一番低い山をご存知ですか? 秋田県の大潟にある「大潟富士」です。頂上が海面下にあるのです。海面下4mが麓になり高さが3.776mで富士山の千分の1の山です。干拓地の中にある山です。
伊豆半島にある「大室山」を地形図でみて、頂上が凹んでいることは想像できますか? 凹んでいるところは図の真中下のように表すようです。私も初めて知りました。
p.2 「富士山の体積は? はかる「アイデア」大募集中!」が2月にありましたが、この方法で体積を計算すればよかったのですね。
レオナルド・ダヴィンチは、「河川の本流と支流、気管支や血管の分岐など自然界にあるものは、木の幹から分岐して伸びる枝の直径を足すと幹の直径に等しくなるようになっている」と述べているそうです。地形図をそのような視点でみると面白いですね。
p.3 地形図にある地名は、いろいろな成り立ちがあります。東京の「高輪」は、高台にある一本道なのですね。過去に災害があった地名は、家を建てる時に気をつけた方がよさそうです。 龍や蛇は水害を、大阪にある梅田は土砂で埋められた名残だそうです。 宅地開発は売れそうな新しい名前に付け替えますので、昔の地名を調べておきたいものです。行政名は、合併後にひらがな表記するものが増えてきましたね。
google mapで写真と地図を見比べることも楽しいですね。