年末は、大掃除の時期ですね。必ずマスクをしましょうね。以前ホコリを吸い込んで、咳が何週間も止まらないことがありました。気管支喘息と診断されました。アレルギー物質も一緒に吸い込んでしまったようです。先週、図書館から「アレルギーの科学」(著者:森田英明、足立剛也 発行所:KODANSHA)を借りてきて読んでいます。花粉症でもあるので、アレルギーには少なからず関心があります。先日黄砂が飛来した際に、鼻水が出てきたので、PM2.5によるアレルギー症状なのかもしれません。黄砂の飛来翌日は、アレルギー症状悪化の外来が増えるそうです。予防のため、以下のサイトをウォッチして、マスク等の対策をしておきましょう。
環境省の大気汚染物質広域監視システム「そらまめくん」や気象庁のtenki.jpが情報を提供しています。
そらまめくん → https://soramame.env.go.jp/
tenki.jp → https://tenki.jp/
上述の本に、アレルギーの原因と対策が書かれていましたので、リストアップしておきます。
- ヒョウヒダニは、ヒトの皮膚片や食べこぼしを栄養源として繁殖します。ダニが発生しやすい場所は、布団・ぬいぐるみ・布製ソファ・カーペットです。アレルゲンは、熱に弱く水に溶けやすいので、洗濯・布団乾燥機や掃除機がけが防止効果になります。
- 腸内細菌は、免疫系に影響します。自然分娩の方が帝王切開よりも母親の産道や腸内細菌に触れる機会があります。母乳に含まれているオリゴ糖や免疫グロブリンは、免疫力に貢献します。きょうだいの数、ペットの有無、託児所利用の有無も免疫発達の質に影響を与えます。「離乳期の免疫反応」として、「肉中心・乳製品少なめ」の食事パターンは、喘息発症リスクを約8倍高めるようです。
- 子供が土・草や動物など多様な自然環境に触れることにより、多種多様な微生物に暴露され免疫系にとって重要な「トレーニング刺激」になります。清潔過ぎるのは避けたい。
- 上皮細胞は、細菌やウィルスのバリアになっていますが、破壊されると免疫低下や感染の原因になります。洗濯や食器洗いに用いる洗剤(界面活性剤含有)は、バリアを破壊しますので、アレルギー疾患の原因となり得ます。衣服に界面活性剤が残留しないよう、洗濯のすすぎはしっかりしましょうね。