株の売買をしていると、売り時や買い時のタイミングの判断が難しく悩むことがあると思います。今時は、AIに判断させているかもしれません。統計的な処理も考慮していると考えられます。統計的な処理についてまとめておきます。各国のリーダーが発する言葉で株価は急激の上下降がありますので、統計手法だけでは判断できないかもしれませんが、目安にはなります。
資料はこちら → 株価チャート
p.1 日々、株価は変動していますので、ある意味ノイズが載った状態です。この場合、過去何日かの株価の平均値の推移を見ます。この平均値を「移動平均値」と呼びます。積算日数が大きいほどノイズの影響は少なくなりますが、応答は鈍くなります。Excelで移動平均を算出してグラフ化する方法は3種類ほどあります。①株価を日付に対して折れ線プロット後、折れ線上にカーソルを合わせて右クリックして近似曲線の書式設定画面にし、「移動平均」のチェックを入れ、区間に3を入れます。これにより過去3日間の平均値を時系列的にプロットします。②セルに「=SUM(範囲)/セル数」の計算式を入れて、下方にコピーして移動平均値を算出して、プロットします。③「データ分析」の「移動平均」をOKとし、入力範囲、区間数、出力先、グラフ作成にチェックを入れてOKするとグラフまで描いてくれます。
p.2 移動平均からの乖離率を計算してプロットします。乖離率の判定の目安を右上に表にしておきます。±5%になったら注意が必要です。今回は、過去25日の移動平均を算出して乖離率を算出しているので、グラフは株価に比較すると鈍った形状をしていますが、乖離率は株価の動きを増幅しているように見えます。この判断指標を鵜呑みにするべきではありませんが、参考にななると思います。
p.3 「ボリンジャー・バンド」は、皆さんお馴染みの標準偏差の幅を移動平均に載せたものです。確実に入る幅を選ぶと広過ぎて使い物にならないですね。
p.4 人がグラフを見て直感(心理)的に感じるラインを「サイコロジカルライン」と呼び、サイコロジカルライン = 直近N日中で前日比プラスの日数 ÷ N × 100で計算します。前日の株価より大きい日が過去N日の間に何日あるかについて数値で評価します。75%以上が警戒ゾーン、25%以下が底値ゾーンだそうです。Nを8、12、及び20日で計算してみました。一般的には12日を使用するそうです。どれが良いかは好みによります。
日経平均株価は以下のサイトでダウンロードできます。
日経平均株価値ダウンロード → https://indexes.nikkei.co.jp/nkave/index?type=download
今回用いたExcelファイルです → 株価