ノーベル物理学賞受賞の朝永振一郎が書いた「光子の裁判」という短編小説があります。まだ読んだことはないのですが、被告の波乃光子が「私は二つの窓の両方を同時に通りました」と供述するようです。「波乃」には「なみの」とふりがながふってあるのですが、「光子」には何のふりがなもありません。「こうし」とも「みつこ」とも読めるというのは一種の二重性として朝永博士が仕掛けたことのようです。以下の資料は、被告の陳述を実験で検証しています。質量がなく、光速以上で動くものがない、粒子と波の両方の性質を有するなど。光は本当に不思議な存在です。
検証実験の報告書→ https://www2.kek.jp/ksc/1st_2007/gaiyou/SC/texts/kadai15.pdf