「構造色」については、「緑から赤へ」「知恵をもらいたい」「変わり種いくつか」「色素を使わないのに色彩豊かな構造体」で取り上げましたが、本日はレーザー光を発することができる「クジャクの羽」の話が記事に載っていたので紹介します。構造色を発色する構造がレーザー発光に適しているようです。以前、外部研究で大学の研究室にいたことがありますが、その際に、シリコンウェハーでファブリペロー干渉計を作り、CO2レーザーを作ろうとしたことがありました。シリコンウェハーの表面と裏面に反射鏡となるように複数の屈折率の層を設ける構造です。2つの反射鏡のうち1つからレーザー光が出力されます。2つの反射鏡はエッチングで作成した梁構造で支えられ、反射鏡間距離を静電力で変化させることにします。レーザー光は赤外領域の光で、反射鏡間距離を変えることで、赤外光の周波数を変化させます。微小レーザーを作成して、微小領域の赤外分光、特に血糖値を測れないかなと考えていました。もう30年以上も前の夢物語でした。
「クジャクの羽」でレーザー光→ https://wired.jp/article/peacock-feathers-laser-beams/