「科学メガネ読本」(著者:池内 了 発行所:KTC中央出版)を紹介します。この本は、雑誌「BIG ISSUE」で連載をしている「池内了の市民科学メガネ」の連載100回を記念して出版されたものです。1話が4ページほどで、興味のあるページから読めますし、ウンチクを得る情報源として活用されたらと思います。第1話「塩、その知られざる不思議な作用」では、塩の重要さがわかると同時に、新たな知見を得ることができます。この話の中から2つのトピックスについて調べて、資料にしてみました。
資料はこちら → 科学メガネ
1つ目のトピックス、食事中にこぼしてテーブルクロスなどを汚してしまった場合、塩が役に立ちます。上述の本ではワインをこぼした事例が紹介されていますが、この他にも調べてみると、コーヒーやビールなどにも有効のようです。いつも塩が有効というわけでなく、ケチャップやマヨネーズは小麦粉、カレーは酢が染み抜きとして使えるようです。2つ目のトピックは、 塩を、陶器を焼成する窯に投入するとケイ酸ナトリウムの被膜を陶器表面を覆い、ガラスのような光沢が得られます。「塩釉(えんゆう)」と呼ばれています。ただし、塩は窯を傷めたり、載せる台に張り付いてしまうので、実施している窯元は少ないようです。 以上、ただ読むだけでなく、深堀してみるとウンチクが拡がっていきます。ガラクタかもしれませんが。