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森林にも多様性

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目に見えないコミュニケーション」や「植物のコミュニケーション法は?」で取り上げてきたように、動けない植物は様々な方法でコミュニケーションをとっています。 先日、庭にある木を申し訳ないのですが、切り倒した後に切り株を引っこ抜く作業をしました。根っこを見つけて切断しないと抜くのは難しいです。今回、可能な限り根を見つけて、根の先端まで辿ってみました。次の資料をご覧ください。

資料 → 木の根

左上が1つ目の根を掘り出した写真です。先端まで2〜3mぐらいでしょうか。左下は、その一部を拡大した写真です。幹から出た根は最初、下方に降りていくのですが、途中で上に登り始め、その後水平に根を伸ばしていました。おそらく、硬い地層があったため、柔らかい土を求めて伸びていったものと思われます。あるいは、隣の木とのコミュニケーションを求めて近づいて行ったのかもしれません。 この後の作業は、あっちにもこっちにも根を張り巡らしており、掘る作業も大変でした。 都市部の街路樹は周囲がコンクリートやアスファルトで固められているので、十分に根を張ることができずに、台風などで倒れてしまうのだと思います。最近、土砂崩れで木も一緒に流されている映像を見かけます。材木の資材として針葉樹ばかり植えたことが理由の一つだと思われます。やはり、森林政策も多様性を考慮する必要がありますね。

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