以前、「本物を見てみたい」で本阿弥光悦を取り上げました。日本のレオナルド・ダ・ヴィンチと呼ばれているマルチアーティストです。刀剣、陶芸、書、工芸など幅広い作品を輩出しています。今週、NHKの「歴史探偵」という番組で取り上げていました。
資料はこちら → 舟橋硯箱
p.1 先ず、光悦の菩提寺である日蓮宗の本法寺に作った庭園です。「巴の庭」とも「三巴の庭」とも呼ばれている枯山水の庭園です。庭の真中に石と蓮池があります。石は「日」と読めるので、合わせて「日蓮」となります。光悦の作品には、よく文字などが隠されています。
p.2 2つ目は「舟橋蒔絵硯箱」という作品です。変わった形の硯箱で、上面には「後撰和歌集」源等の和歌が散りばめられています。ただし「舟橋」という言葉だけがないのです。舟橋は絵で表現されています。しかも、橋の下に舟が通っている様子が描かれているのです。この蓋が湾曲しているのは太鼓橋をイメージして舟が通過できるようになっているわけです。お洒落ですね。
本阿弥光悦の作品を、うんちくを知った上で、じっくりと味わってみたいものです。