「大人のための中学受験算数」(著者:永野裕之 発行所:NHK出版新書)を読んでいるのですが、受験でなく一般の業務にも活かせそうなヒントが書かれていますので、紹介します。
資料はこちら → 大人のための算数
p.1 左側が問題を解くためのキーワードです。この番号に合わせた例題がありますので、問題をp.1とp.2に載せておきます。興味がある方は、答えを見ずに解いてみてください。方程式を使えば解ける問題もありますが、方程式を使わない別法を考える際に、キーワードを参考にします。
p.2 これも問題です。
p.3 ①は簡単ですね。正方形の面積から円の面積を引けばよいのですから。キーワードの「逆を考える」が大事です。②は、情報を図示して視覚化すると直ぐに解法が見つかる事例です。③この問題は、方程式の方が楽ですね。速度比と時間比を逆にして比の差1が5分というのがミソです。理解するのに、しばらく時間がかかりました。④、⑤これは簡単ですね。⑥これも方程式の方が楽かもしれませんが、図にするとスマートですね。この発想はなかなか出てこないと思います。
p.4 ⑦これはなんとなく周期性がありそうな気はしました。⑧空間的な問題です。下の立体をひっくり返して積むというアイデアに気がつくかどうかです。幾何の問題は、対称性がキーポイントですね。⑨場合分けすると大変な問題です。著者は、ChatGPTに解いてもらったそうですが、見事に間違えたそうです。⑩数学で「評価する」を使う場合、「範囲を絞る」意味で使うことがあるようです。 この問題の場合、日曜日が5日か4日なのか評価すると、簡単に答えが求まります。
上述の本は、他にも問題がたくさん紹介されていますが、中学受験に受かる気がしないですね。現代の子供は大変ですね。問題を解くキーワードは業務課題解決のヒントになると思いますので、どこかに貼っておいて眺めてみるのが良いかもしれません。