4月から新しい会計年度が始まる会社が多いと思います。来年度に向けてすでに計画を立案していると思います。品質や課題解決の優先順位付けをどのようにされていますでしょうか? QC7つ道具にパレート図があり、累積割合が80%となる上位項目から改善する順位付けの方法はご存知ですね。本日は「プロスペクト理論」を用いた意思決定順位付けの話をします。以前、「演繹法と帰納法も統計的な見方をすると・・・」の中で「プロスペクト理論」について説明しました。
資料をご覧ください → 意思決定順位
p.1 プロスペクト理論では、横軸が利益、縦軸が価値です。一般的にS字カーブの効用関数になると言われています。第3象限(左下)は損失があり、価値が低い状態です。現在、このような商品がある場合、未来を第1象限(右上)のように見積ります。現状、A1、B1およびC1について改善するとA2、B2およびC2の位置が見込まれるとします。利益・価値ともCが一番大きいので優先度が1位になります。続いてB、Aの順番になります。A2はA3にできる可能性があります。B2もB3にできる可能性はありますが、Aに比べると変化量が小さいので、Aが優先度が先になります。 意思決定に迷った場合は、このような考え方で順位付けしてみてもよいのではないでしょうか。 無意識にやっている人が多いと思いますが、数値化してみる方が説得力はあります。価値をどのように数値化するかは知恵を絞るしかありません。購買のリピート率、顧客数、顧客の満足度などなどです。
p.2 は 以前の資料の再掲です。「演繹法と帰納法も統計的な見方をすると・・・」の説明をご覧ください。