東京オリンピックで、スマホなどの電子機器から回収した金で金メダルを作製するという話を聞いたことがありますが、元気先生が検証実験をしている動画を見つけました。
金回収実験はこちら → https://www.youtube.com/watch?v=5FRX0HiWqaE
スマホ100台を用いて、どのくらいの金ができるかご覧ください。作業の手数はかなり多いですが、その割には回収できる金の量は少ないですね。
もう一つの動画は、20万円相当の金プレートを王水に溶かして、回収するという実験です。本当に回収できるかどうか、勇気がないと実施できない実験ですね。予想より高い回収率でした。このようにお金がかかり危険な実験は試すことができないため、YouTubeで見れるのはありがたいことです。
金を王水に溶かして、回収する動画 → https://www.youtube.com/watch?v=mCdxPXjU6rE&t=4s
ピロ亜硫酸カリウムという薬品を用いると、金溶解液から金を析出することができるようです。化学反応式を書いておきます。王水の中で、金は錯体になって安定化しているようです。
- 王水は HCO3+3HCl → NOCl+Cl2+2H2O
- 王水による金の溶解 Au+NOCl+Cl2+HCl → H[AuCl4]+NO
- ピロ亜硫酸カリウムによる金イオンの還元で金析出 4H[AuCl4]+3K2S2O5+9H2O → 4Au+16HCl+6KHSO4