成形品が出来上がったら、つなぎ合わせることがあると思います。「締結」と呼びます。
資料をご覧ください → プラ技術その3
p.1 いろいろな締結の仕方がありますが、今回はプラスチック部材の締結法です。①ボルト・ナットで締結、②板金部品にボルトで締結、この場合板金部にはネジが切ってあるはずです。③ボスに直接ネジを押し込んでいく場合とナットをボスにあらかじめインサートしておく場合があります。後者はコストアップになりますが、強度は増します。 ナットがない場合は、左図のようにボスにネジ径の08~0.9の大きさの穴になるようにボスを成形します。
p.2 プラスチックの蓋を「スナップフィット」ではめ合わせすることがあります。取りはずし可能な構造が右上の3つ、取り外しできない「はめ殺し」は右下2つのようにたわまないよう補強します。
p.3 はめ合い後、防水性を高めるにはパッキングあるいは接着剤を用います。
いかがでしたか? 本当に初歩的な内容でしたが、「プラスチック製品設計者1年目の教科書」(著者:落合孝明 発行所:日刊工業新聞)は、読みやすい本でした。 なんだこんなことは知っているよという方も居られると思います。 初歩の方は、いきなり専門書を勉強するのではなく、読み易い本から入っていくと力がつくと思います。