「リスク・ホメオスタシス理論」をご存知でしょうか? 車の運転の例が分かり易いので、説明します。「例えば、スタッドレスタイヤやアンチロックブレーキを装備して雪道での自動車の安全性を高めても、ドライバーは安全になった分だけ利益を求めて危険性の高い運転(スピードを上げるとか、急ハンドルや急ブレーキをかける等)するため、結果として事故が発生する確率は一定の範囲内に保たれる」とする理論です。最近、接近するとブレーキがかかるシステムも過信すると事故の基になり得ますね。人は、安全対策で危険が減っても、無意識に許容できる危険水準を一定に保とうする傾向があるようです。もともと、ホメオスタシス(恒常性)とは、生物が環境の変化に適応し、内部環境を一定に保とうとする性質のことを言います。体温であったり、血液のp Hがほぼ一定であるのがホメオスタシスです。危険水準まで一定にしなくともよいのにと思ってしまいます。安全対策が本当に効果を上げるためには、人間の心理や行動に働きかける教育や仕組みが必要だそうです。
事故の発生推移の動画 → https://www.youtube.com/watch?v=6kBBDDzkUpc