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傾向線を求めてみます

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時系列分析は、傾向分析に有効ということで、「ビジュアル化ツールあれこれ」「QCストーリー(現状把握しよう)」「安定性はイメージが大事」などで取り上げてきました。2回に分けて、時系列データを基に季節変動指数を求めたり、次年度の予測の仕方を説明をします。

資料はこちら → 時系列その1

p.1 1月〜12月の3ヶ年の売上データ左表です。月毎に3ヵ年の平均及び全平均を算出します。季節変動指数は、月毎の3ヶ年平均を全平均で割って求めます。左下のグラフの青い折れ線グラフ季節変動指数を表しています。このグラフを見ると、売上高が増加していますので、オレンジ色の傾向線を引く方法を説明します。先ず、どのような関数で表すかを決めます。p.2に各種回帰式を載せておきますので、その中から選択します。今回は「自然対数回帰」を選択します。係数a及びbを求める方法です。右側にExcelの表で算出手順を説明します。原理は「いい加減に覚えると後が大変」の添付資料の後半にある「決定係数」の部分をご覧ください。では、説明です。①〜⑬の番号を振ってありますので、この番号で説明します。ここで「」はデータの通し番号ですが、変数として用います。xの自然対数ln(x)です。は各yから平均の(ybar)を引いた値です。は、のln(x)からln(x)の平均値(ln(x)bar)を引いた値、は③の2乗、は④の2乗、は③と④の掛算値です。のSyyは⑤の総和、のSxxは⑥の総和、のSxyは⑦の総和です。Sxx・Syy・Sxy相関係数決定係数に登場してくるのを覚えていますか? 係数aは⑫を⑪で割った値(つまりSxy/Sxx)です。係数bは、⑧−⑬✕⑨で求めます。以上より、傾向線y=9.447∙ln(x)+12.32となります。この式にxを代入して求めたyを左下グラフに上書きしました。

p.2 代表的な回帰式を表にまとめ、グラフで描いています。今回、係数a=2、b=1.5、K=0.5で計算しましたが、別の値にするとグラフ形状が変化しますので、ご注意ください。明日は予測式を求めます。

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