行動経済学については、「近い将来は待てない」でも取り上げてきましたが、「世界は行動経済学でできている」(著者:橋本之克 発行所:アスコム)の本に面白いことが書かれていますので、紹介します。以前、たくさんの種類のジャムを店頭に並べるよりも、少ない種類のジャムを並べた方が売れ行きが多くなることが知られていることを紹介しました「多いと悩む」。人間は、選択肢が多過ぎると「決断疲れ」が生じ、「決済麻痺」が起きてしまいます。さまざまな商品プランを見せて「決断疲れ」になったところで、「こんなオプションが付いていてお得です」なんて言われると、必要なオプションでないにもかかわらず、業者提案のプランに決めてしまうことはありませんか? アマゾンや楽天ショップの「おすすめ商品」も「決済麻痺」を巧みに利用しているようです。 会社で決済案件を上司に承認してもらう際、「決済麻痺」が起きる夕方頃のタイミングがよいと上述の本に書かれています。何も考えずにOKくれる可能性が高いようです。試してみるとよいかもしれません。結果の保証はできませんが。今回、面白いと思ったのが、この点です。